我が家は5歳のお兄ちゃんと2歳の弟くんの兄弟との4人暮らし。今回は年の瀬に息子たちが主に過ごした4歳と2歳の1年について思い返してみます。
登場人物紹介
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兄:5歳0ヶ月 |
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弟くん:2歳9ヶ月 |
(*イラストはKaoさんに描いてもらいました。詳細はこの記事をご覧ください*)
2019年*4歳と2歳の1年
2019年も残すところあと数日。この一年の大半を息子たちは4歳と2歳という関係で過ごしてきました。
上の子は5歳になってしまったし、この4歳と2歳の兄弟という期間はもう我が家には二度とやってきません。こんな風に書くと何だか寂しい。
4歳と2歳の1年は、3歳と1歳の頃とは全く違う1年になったし、5歳ともうすぐ3歳になる今はまたちょっと関係が変わってきています。
こんなに日に日に兄弟の関係が変わっていくなんて全く想像だにしていなかったんですよ。
変わっていく方向が、基本的には嬉しい方向だったこともあって、この1年とっても有意義な期間だったと思っています。
そんなわけで、4歳と2歳の1年の軌跡を記しておきます。
4歳は落ち着き、2歳は騒ついた
上の子が3歳の頃はまだイヤイヤ期の残り香が色濃く残っていました。絶叫絶叫絶叫のイヤイヤだったので、この頃の我が家には「大変」という灰色のモヤモヤが充満していたように思います。
4歳前半の頃は、まだ時おりイヤイヤ期を感じさせる時期があったり、そこそこ手がかかっていた印象。こんなこともあったしね。
4歳になるまで定期的にあったパパ嫌期も4歳前半のを最後にほぼ一年症状が出ておりません。今のお兄ちゃんを見るにたぶんもう出てこないんじゃないかと思っています。
パパ好きかと言われると少し疑問符がつきますが、実はパパ嫌期の要因はパパ以外が大きかったりして、他で不安定になったのがパパ嫌という形で発露するって感じだと睨んでいます。
今のお兄ちゃんは、以前ほど気持ちの波が大きくなく安定してるんですよ。うん、これを成長って言うんだな。
一方の2歳くん。
彼もこの1年で見違えるほどに成長しました。あんなに大人しくて育てやすかったのに、今は完全に悪魔だもん。
常に周りを見回して、どこかイタズラできないか…と探しています。そしてターゲットを見つけると容赦なく悪戯し倒します。その時の表情のわっるい顔ったら。
すごーく可愛い笑顔をしているときは、ほぼ間違いなく何か悪巧みをしているとき。素直に受け取ったら痛い目を見ます。
更に手に負えないのが、思い通りにいかなかったとき。イヤイヤ期の小難しいところはこの思い通りにいかなかったときの愚図り対応だと思うんですが、彼も御多分に漏れておりません。
マヂスミマセンって感じやわ。
そんなわけで、見出しの通りこの一年で「4歳は落ち着き、2歳は騒ついた」感じです。
4さいと2さいのいちねん
まだ二人が3歳と1歳だった頃は、一緒に遊ぶこともままならない関係でした。弟くんはまだ赤ちゃんの雰囲気が残っていたし、兄もイヤイヤが爆発して手がすぐに出ていたりしていた。
それが4歳と2歳のこの一年で、本当の兄弟になったと思う。本当に仲良くなった。弟くんは生まれた時から「弟」だったけど、兄が「兄」になったのはこの一年だと思う。それくらい弟くんのことを大事に思うようになってくれたし、もう彼の中で弟くんなしの生活は考えられない感じがします。
そして、二人の仲が深まると同時に、急激に「二人揃うと無敵なんです」感を出してきます。男子が二匹揃うとホントろくでもないことばっかりします。
毎日おもちゃ箱をひっくり返しては家じゅうひっちゃかめっちゃかにするし、家じゅう絶え間なく走り回って、二人兄弟なのに五人兄弟くらいに見えるし。
ふれあい動物園に行けば動物を追い掛け回してはじゃれ合い、公園に行けばいつの間にか初対面の子ども達と仲良くなって急に兄弟が増えるし、キッザニアに行けば初対面の女の子と意気投合してお手て繋いで一緒に回るし(これは兄)、どこにいてもどこに行っても無敵。
二人が揃えば意識が吹っ飛ぶ直前まで、ぶっとんでます。
4さいと2さいのいちねんは、ふたりがムテキになったいちねんだ。
ふたりのかんけいも変わった
4歳は落ち着き、2歳はざわつき、2人は無敵になった。そして、そんな中この一年で2人の立ち位置が完全に入れ替わりました。
一年前は我が家の台風の目はとにかくお兄ちゃん。良くも悪くも悪くも悪くも、まぁ目立っていた。弟くんはそんな兄の陰に隠れて存在感がなかった、はず。
一緒に遊ぶこともままならず、兄の後ろを付いていくこともできず、完全に邪魔者扱いで泣かされていたばかりの弟くん。
そんな感じだった兄弟がこの一年で、一緒に遊ベるようになったと同時に、完全に立ち位置が変わったんですよ。ほんとに。
うちのどんくさ系弟くんは、この一年で腹黒さが完全に開花。兄を見事に手玉に取り、怒らせ、泣かせ、そして自らの思う通りに動かす。こっわ。
当然、単純な腕力で言えば兄が圧倒してるし、走力も知力も何一つ勝っているものはありません。…食欲だけは勝ってるかな。
でもいま喧嘩に勝つのは弟くん。弟くんが喧嘩に強いわけではなく、弟くんのほうが単純に引かない。強気で攻めて攻めて一歩も引かず、前へ前へとせり出します。喧嘩で大切なのはハッタリなんだと実感するわ。
あともう一つ。不思議と兄が手を出さないんですよ。どんなに弟に手を出されても「うぇーーーん」と泣くだけで手を出した反撃はしない。
一年前は思いっきり手が出てたんですけどね。かなり激しく手が出て弟くんがぎゃん泣きして、雷が落とされる、というのが定番の流れだったんだけど、いつの間にか変わってた。
「うぇーーーん」と大人に泣きついても、兄にはあんまり得はないんですよ。大人はそこにはあんまり真剣には相手をしない。言うて2歳児の攻撃なので、半分以上は嘘泣きって分かってるもん。
でも、あんまりにも手を出さないし、あんまりにもやられっ放しなので、思わず「やられたらやり返せ!」って言いそうになるんですが、ぐっと堪えています。
被害者ビジネスという動機はともあれ、4歳児もぐっと堪えて、手を出すんじゃなくて大人を味方に付けるというある種合法的な方法で勝とうとしているんだから。味方にはならないけど、その心意気はちょっとだけ買ってあげよう。
よんさいとにさいのむてきのきょうだいがこの一年で手に入れたもの。
よんさいはこの1年で優しさを手に入れ、にさいはこの1年で強さを手に入れた。
おわりに
二人は今5歳ともうすぐ3歳という関係になりました。弟くんのイヤイヤ期もなんだか小康状態だし、お兄ちゃんは一気に小学生感が出てきました。次の一年もきっと特別な一年になるんだろうなぁ。