我が家は4歳のお兄ちゃんと2歳の弟くんの兄弟との4人暮らし。今回は2歳の弟くんがいよいよ手がつけられなくなってきた話。
登場人物紹介
![]() |
兄:4歳9ヶ月 |
![]() |
弟くん:2歳6ヶ月 |
(*イラストはKaoさんに描いてもらいました。詳細はこの記事をご覧ください*)
下の子のイヤイヤ舐めてました
(*これぞまさしく珍走族*)
下の子のイヤイヤ舐めてました。マヂスミマセン。
上の子のイヤイヤがかなりキツめのスクリーム系イヤイヤだったんで、もうこれ以上のやーつーはこないだろうと勝手に想像していました。
2歳半の弟くんはもともとおっとり系どんくさ男子。愛嬌だけで世の中を渡ってきた男でした。
兄と喧嘩しても一方的にやられるだけ。兄と遊んでいても一方的に遊ばれているだけ。
兄に虐められて泣いても、それが弟にとっても日常過ぎて、5秒後にはケロッと忘れて平常運転に戻ってました。
兄との関係だけでなく、普段の生活も基本はなされるがままのやられ放題。できることも少ないし、「やりたい」ってなっても少し気を逸らせばすぐに忘れてくれる扱いやすさ。
なので我が家では良い場面でも悪い場面でも兄の存在感が際立っていて、弟くんはいつも目立たず兄の影に隠れていました。
それが2歳になったくらいからかな。
まずは日々の生活の中で少しずつ自己主張の度合いが強くなってきました。
今まで遊ばれているだけだった兄を弄ぶようになり、オモチャの取り合いも増えてきて、喧嘩も少しずつ増えてきた。
こだわりも強くなってきて、着たくない服は絶対に着たくない。◯◯が食べたいと思ったらたとえなくても(というか大抵ない)絶対に食べたい。そんな場面が増えてきました。
そして2歳半を過ぎた今。
スミマセン、舐めてました。謝るんで許してください。私の想像を軽く超えたイヤイヤの魔人がそこにいたのです。
下の子のイヤイヤ舐めてましたマヂスミマセン5選
兄が地雷
下の子のイヤイヤ期の特徴を身を以て知ってしまいました。それは上の子が地雷ってことです。
ずる賢い大人は上の子のときの経験でイヤイヤ期の子どもの扱い方を知っています。できる限り穏便に済むよう手を替え品を替え誤魔化す術を身につけています。
しかし上の子はそんなこと知りません。知りませんし、知ったこっちゃありません。自分がナンバーワンだし、なんで自分が折れなきゃいけないんだと思ってます。
その際たる例がオモチャ取り合い。2人とも決して譲ろうとしないし、その結果腕力に勝る兄が強奪します。
そうすると下の子はギャン泣き。何もせずに大噴火したイヤイヤボーイの誕生です。やめれ…。
兄とのイヤイヤが壮絶
(*仲良しなんだけどね*)
イヤイヤっていうか喧嘩なんですけどね。イヤイヤ期の最大の特徴といえばぜーーーったいに譲らない心です。
どんだけこっちが強く言っても、逆に下手に出ても、一切聞く耳持ちません。自分の意志が通るまでは絶対に譲らない。
でも理性ある大人相手へのイヤイヤならまだしも、理性もひったくれもない4歳兄へのイヤイヤはまさに火に油。石油コンビナート火災並みに大炎上。
いつも腕力で劣る弟くんが劣勢なんですが、その劣勢を巻き返す会心の一手が引っ掻く・噛むの物理攻撃。
窮鼠猫を噛むとはまさにこのことか!かなりの頻度で噛んでいるので、兄の顔は傷だらけです。逆にそんなにやられているのに懲りずに近づく兄もすごいよ。
もちろん手を出さないよう強く言ってるんですけどね。まっったく効果なし。もうお手上げです。子ども達が手を出さないようにするナイスなメソットがあったら教えてほしい…。
口が達者
弟くんは2歳半ですが、なかなかに口が達者です。お兄ちゃんのときのイヤイヤは言葉が出なかった故に態度に出さざるを得ない感がありましたが、弟くんはそんなことない。
どういえばイヤイヤになるかを考えた上で、一番困る感じに言ってくる。そして極めつけは「もうパパだいきらいっ」。
お着替えをさせるのに格闘してて「このふくきらい!」「あのふくきらい!」って言うから、「じゃあパパとどっちがすき?」って聞いたら「………こっち(服のほう)」って考えながら言います。い や が ら せ !
4歳のお兄ちゃんと常に張り合うために色んなことがお兄ちゃんに比べて早めな弟くん。イヤイヤ期も兄より早く抜けてくれることを祈っていますが、この様子だともうしばらく停滞しそう。
夢がない
下の子だからなのか、うちの弟くんがたまたまなのか、脅しの類がほとんど効きません。
お兄ちゃんなんか、未だに「早く寝ないと鬼から電話かかってくるよ」と言って、鬼から電話がかかってくるアプリの着信音を鳴らせば震え上がって言う通りにしてくれるのに、弟くんにはさーっぱり効きません。
「鬼が来るよ!」と言ってもヘラヘラ。どこーー?とでも言いそう。
“プルルルル”と鬼の電話の着信音を鳴らしてもふーーんって感想。そして奥のほうで兄が震え上がっているという始末。
脅しの類が使えないと、あとは甘やかすしか取れる方法がないので、これとっても困ります。
なんで効かないんだろう…。鬼だけじゃなくオバケの類も一切怖がらない。そうかと思えば虫系はびびって触らない(兄は嬉々として触る)。兄との違いがあり過ぎて育児に戸惑います。
結局は折れることを知っている節がある
(*電車を見ている時だけ静か*)
怖がらないというのと繋がるかもしれませんが、結局はこっちが折れることを分かっている節があります。
コレが顕著なのが食べ物欲しい系のイヤイヤ。こちらとて単純に「ダメ」と言っても通用しないことは万も承知なので、最初から「ない」という戦法を取ります。
でもそんな返答は聞こえないに等しい。自分に都合のいい言葉しか耳に届かないのです。欲しい・欲しい・くれ・よこせ・早く・パパきらい・欲しい・欲しいパパき… をエンドレスリピってきます。
案外わたしは折れないんです。なんたってそこのイヤイヤ男児の生みの親。どんなにイヤイヤされようとも頑として「ない!」と言い張れます。でも彼は知っている。自分に甘いヤツを。
私でダメだと悟ったら、ピューーッとママのところに飛んでいっておねだりイヤイヤ。そして案外かるぅく折れます。
えーーっと…ずっと「ない」と言い切っていた方の立場は…。
あと、この「ない」と言って拒否するっていう手は良くないね。ホントにないときに困る。どんなにこっちが「ない」ことを証明しようとしても、「ない」ことって証明できないんですよ。悪魔の証明ってやつ。魔の2歳児に悪魔の証明なんてミッションインポッシブルだわさ。
おわりに
下の子のイヤイヤマヂ舐めてました。ホントすいません。
上の子で相当ハードな経験をしてきた上でも、こりゃ無理ゲーだわって毎日思ってます。
上の子のときとの違いをいえば、このイヤイヤ期が永遠に続くわけではないことを身を以て知っていること。
あんなにギャースカギャースカ騒ぎ立ててたお兄ちゃんも落ち着いた4歳児になってるんです。
イヤイヤ期に甘やかして折れまくっていても立派な子どもに育つんです。別にワガママで聞き分けのない子になんてならないんです。
そういう心の拠り所があるだけでだいぶ落ち着いて接することができそうです。にしてもやり過ぎだわーホント。