我が家は4歳のお兄ちゃんと2歳の弟くんの兄弟との4人暮らし。今回はイヤイヤモンスターを抱えるパパの話。
- 登場人物紹介
- 2歳を過ぎてまだ日が浅いのに、イヤイヤが早くもヒートアップ!
- イヤイヤボーイの口癖は「もうパパきらい」
- 「パパきらい」に「そんなこと言うならパパも嫌い」とか言うのは絶対ダメ
- 「パパきらい」と言われたら叱るのを終わる
- 4歳への叱り方は試行錯誤中
- おわりに
登場人物紹介
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兄:4歳6ヶ月 |
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弟くん:2歳3ヶ月 |
(*イラストはKaoさんに描いてもらいました。詳細はこの記事をご覧ください*)
2歳を過ぎてまだ日が浅いのに、イヤイヤが早くもヒートアップ!
(*格好いいポーズを決めるイヤイヤブラザーズ*)
あれー、おかしいなー。そんなはずはないんだけど。あまりにもペースが早い。早すぎる。そんなに生き急がなくたっていいんだよ。もっと一つ一つ噛み締めながら進んでいきなさい。
はい、そういうわけで下の子のイヤイヤが想定よりもだいぶ早く盛り上がっています。
早くも手のつけようがない瞬間が増えてきて、文字通り呆然と立ちすくむばかりです。
上の子の経験がある分、まだ大人の心には余裕スペースが若干残っている気もしますが、そのスペースも日に日にドス黒い気持ちに埋め尽くされつつあります。や、やさしいパパでいたいのに、いさせてくれないんだ。
イヤイヤ期の入りが早い分、終わるのも早いと嬉しいな。もうそんなことを思い始めています。
イヤイヤボーイの口癖は「もうパパきらい」
そんなイヤイヤ期真っ盛りの弟くんの口癖は「もう、パパきらい」です。
もともとはお兄ちゃんの捨て台詞だったんですが、いつのまにか用法を完全にマスターし、パパきらいの使い手となってしまいました。
お兄ちゃんはもう殆ど言わなくなったので、我が家に残された唯一の使い手です。お兄ちゃんが使っていたときには多分に感情がこもっていたんですが、弟は比較的カジュアルに使ってきます。カジュアルかつ多用してくる。
確かにカジュアルなんですが、その中にも多少のマジ成分も入っているときもあり、対応を誤ると途端に痛い目を見る恐れがあるんです。
私は上の子で散々痛い目に遭ってきたので、ある程度の対応マニュアルが自然と体に染み込んでいます。
(*最近の痛い目*)
そんなわけで、私が培ってきたひねくれ系イヤイヤ児の相手の仕方を紹介します。
「パパきらい」に「そんなこと言うならパパも嫌い」とか言うのは絶対ダメ
冗談であれ本気であれ「もうパパきらい」に「パパもきらい!」で返してはいけません。それが許されるのは深ーいところまで通じ合っているママだけです。
つい、ムキになって言いたくなるんですよ。大人気ないんですが、どーにもこーにもならんときに言われたら、カッとなって言ってしまいそうになります。
でも、そこをグググっと堪えます。ここで売り言葉を勢いよく買って「パパもきらい」なんて言ってしまうと、自分が思っている以上に向かうからの信頼関係が崩れてしまうことになります。あんなに苦労して築きあげたのに崩れるときは一瞬なんです。
冷静に考えれば、2歳児にムキになって目には目を的な返しをしたって、何一つ良い結果を生まないことは分かるんですけどね。
頭に血がのぼると…つい、ね。その気持ちは十分に理解できます。でも絶対にこの一線だけは越えてはいけません。
逆に「パパきらい」に対し「パパは好きだよ!」と返していると、2歳児が少し頭を冷やした後に向こうから擦り寄ってきます。うふふふ、可愛い奴め。
変に感情に左右されると激情に負けてしまうこともあるので、「パパきらい」と言われたら半ば機械的に「パパは好き!」と言うようにしています。
「パパきらい」と言われたら叱るのを終わる
ウチの場合(大抵はどこの家庭もそうだと思うけど)、子どもに叱る→逆ギレで「もうパパきらい」っていう流れです。
で、こっちの気持ちに余裕がないときは、その言葉で堪忍袋の緒がプチって切れそうになるんですが、そこは辛抱強くぐぅっと堪えます。
上の子を含め2歳児を二度育ててみて思うのは、2歳〜3歳の子どもって「いま自分が◯◯をして怒られている」ことは理解できるんだけど、「なんで◯◯をして怒られるのか」までは理解できないものなんです。
上の子も似たような感じだったから、きっと2歳・3歳ってそんなもんなんです。
怒られていることは分かるけど、悪いことをしたつもりはない、だから逆ギレして「パパきらい」って言うんです。
2歳・3歳の知能的に理由まで理解できないんだから、それ以上きつく叱ったってナンセンス。
そこを理性的に理解しておくと、本能的に堪忍袋の緒にハサミを入れてしまいそうなときにもギリギリのところで止まることができます。
一応「それはとにかくダメなこと」を伝えるために叱って、それを理解して「パパきらい」って言ってきたら、もうそこでおしまいでいいんです。
あとは叱ったフォローとしての「パパはきみのこと好き!」と言って叱るのはお終い。
4歳への叱り方は試行錯誤中
4歳にもなるといっぱしに反抗するようになるし、逆ギレもお家芸のようにしてくるので、叱るのが大変です。
子供の特性にもよると思うんですが、上の子はいくら厳しく叱っても絶対に折れません。
一言「ごめんなさい」と言えば終わるのに、それを絶対に言わないもんだから延々と叱らないといけない。そして叱れば叱るほど息子も小意地になって…の悪循環。
一方で、2歳・3歳とは違って自分が何故叱られているかは完璧に理解しています。この1年の差はえらい違いです。
何故叱られているかは分かっているけど、ただただ認めたくないだけ。屁理屈をこねくり回して自分の正当性を頑なに主張します。これね、聞いてるこっちはめちゃくちゃイライラします。
誰がどう考えても悪い(子ども自身も悪いと分かっている)のに謝らない。その上、屁理屈をキーキー騒ぎ立てる。挙げ句の果てには「パパなんか嫌い!」。もう四方八方の地雷を片っ端から踏んでいきよります。
本人はなぜ叱られているかを理解しているので、中途半端な幕切れもあまりしたくない。変に甘くするとそれはその行為の容認になるので、やっぱり非を認めるところまではポーズでもなんでもいいからやらせたいんです。
かといって市中引き回しの刑でもするが如く叱り散らかすのは憚れるし…で今現在も色々と模索中です。
最近よく使うのは、息子の恥ずかしい気持ち。
まず「パパなんか嫌い」をはじめとする数々の挑発はすべてスルーします。この辺の燃料に構っていたら日が暮れて夜が明けちゃう。
そのうえで、ほんの少しの揶揄のニュアンスを入れながら叱っています。「キーキー言ってお猿さんなの?」とか。
あんまり小馬鹿にすると人格の否定になるので、そこは細心の注意を払いますが、「明らかに自分に非があるのに、謝りもせずに言い訳ばかりしている」状況が恥ずかしいことだと少しでも分かってもらいたいと思ってます。自分の言い分を主張するな、というわけではないけどね。
そして4歳にもなると恥ずかしいという感情を感じてくれるんですよ。「お猿さんになっちゃうよ」を嫌がって、ちゃんとこちらの叱りを受け入れ、謝ったりするんです。まだまだ単純なんですね。
あくまでも叱り散らかすくらいなら、という条件つきの方法ですが、4歳児相手の叱り方として叱る×羞恥心という組み合わせはかなり効き目があるようです。
今後はこういう合わせ技を考えねばならないのかなぁ。まずは叱らなくて済むように仕向けないといけないですね。
おわりに
できることならお互いハッピーに生きていきたいけど、現実にはなかなかそうもいかないのが子どもを相手にするということ。
「パパきらい」の破壊力は強烈で、挫けそうになるときもありますが、そこを堪えて包み込むくらいの包容力を持って接していきたいですよね。