パパパッとパパ

パパ目線で伝える子育てのこと

「幼稚園児に教えるように」とはどういうことか

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我が家は6歳のお兄ちゃんと3歳の弟くんの兄弟との4人暮らし。今回は大人の社会でよく聞く「幼稚園児に教えるように」を園児を持つ身として考えてみます。

登場人物紹介

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兄:6歳1ヶ月
保育園児1号。年長さん。もうすぐピッカピカの一年生になれる予定。

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弟くん:3歳9ヶ月
保育園児2号。幼稚園でいえば年少さんの学年。

(*イラストはKaoさんに描いてもらいました。詳細はこの記事をご覧ください*)

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よく聞く「幼稚園児に教えるように」という言葉

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会社で働いていると割と聞く「幼稚園児に教えるように」という言葉。特に若手で他人への説明が下手な人に諭すときによく使われますよね。若手なんて言っちゃって私もすっかりおじさん側になっちゃった。私も大昔の若手時代には言われたことあるかな。もはや若手が遠すぎて記憶にはないけどきっとあるかな。言われている人を見たことはある。

わたし昔とある研究所で研究者として働いていたことがあるんですが、その時代にはよく言われている場面を見ていたような気がする。研究者ってどうしても専門用語を多用しがちで、その用語が分からない人には説明聞いても何が何だか理解できないんですよ。

でも、研究者ってその研究を対外的に知られてなんぼなので、専門知識のない人にも理解してもらわないといけない。大学院とかだと自分の専門領域に近い人ばかりなので多少の専門用語も許されてた気がするけど、民間の研究所だとそうもいかず。自分の研究内容を門外漢の人たちにも営業しないといけないんです。そんなわけで、誰でも分かるように、という意味合いで「幼稚園児に教えるように」という使われ方をします。

そのときは「はいはい」と聞き流していましたが、実際に園児を家族に持つ身となってしみじみ思うようになりました。幼稚園児に教えるって面倒臭い大変!!

お題:加湿空気清浄機の湿度表示の説明をしなさい

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つい最近の話ですが、6歳の年長児が加湿空気清浄機に表示されている湿度表示を見て、「これなに?」と聞いてきました。

はい、それでは幼稚園児に分かるように加湿空気清浄機の湿度表示を説明するとこんな感じになります。

息)(加湿空気清浄機の湿度計を指さして)これなに?

パ)それはこの部屋にどれだけお水が浮いているかを表しているんだよ。実は目には見えないけど、空気の中に水が飛んでいるんだ。この空気のなかにどれくらいお水があるかを湿度って言うんだ。

息)「50」ってなんの数?

パ)それは「50%」ってことで、このお部屋の中に浮いてられるお水がいちばーん多いときが100%。50%ってことは、その半分ってことだね。
この空気清浄機は、湿度が50%より低くなると小さなお水を飛ばして、お部屋の中のお水の量を増やそうとするんだよ。

息)ここから水が出てるの?

パ)目には見えないくらい小さなお水が出てるんだよ。お風呂のお湯からモクモク出てるやつあるやん。あれと同じ。

息)ふーん。しつどがあるといいの?

パ)うーん、逆に湿度が低いと風邪とかコロナウィルスに罹りやすくなるんだよ。

息)なんで?

パ)お部屋の中のお水の量が少ないと、ウィルスがひらひら飛びやすくなって口とか鼻に入りやすくなるんだよ。逆に小さなお水が多いと、それがウィルスをぎゅっと抱きしめてくれて、ウィルスが飛べなくなって君のお口に入りづらくなるんだ。

息)ふーん。

えっとね、超疲れる。普段文字サイズを大きくすることなんて滅多にありませんが、これはサイズを大にして言いたい。園児に教えるの超疲れる

加湿表示の説明がいつの間にか適度な湿度が風邪防止に役立つ説明にまでなっちゃったよ。

幼稚園児に教えるのはマヂで大変だぞ

何が大変って、少しでも分からない単語が出てくると「○○ってなに?」て聞いてくるんですよ。下手な説明をすると、説明が説明を呼び収拾がつかなくなります。そしてこの「少しでも分からない」の閾値が異様に低いわけ。

それを平易な言葉で説明するの無理だよ…ってことを聞いてきます。こういうときはできるだけ実物を見せたり、実演してみせたりするのが、面倒くさいようで一番ラクだったりします。

「なんで昼と夜があるの?」って聞かれたときは、スマホのライトを太陽に見立て、そこら辺のボールをクルクル回して、「ほら」って言うと一発で納得してくれました。きっと言葉で伝えようとしたら3000字くらいになったと思う。それだけでブログ記事が一本書けるわ。

あとね「○○ってなに?」が3回くらい続くと、もう元の話に戻れないくらい脱線していきます。お互い「何の話だったっけ…」みたいな雰囲気になることも少なくありません。

何気に辛いのが、なになに攻撃がいつやってくるか分からないところ。いつも不意打ちでやってくるわけ。ニュースなんか見せた日にゃ、なんでなんでなんでの嵐で困っちゃうわけ。特に殺人とかそれ系のニュースの説明するのちょーむずい。ものすっごく歯切れの悪い説明になってしまいます。しょ、しょうがないよね。

ちなみにちょっとだけ意識していることがあって、平易な言葉で説明した後に(上の例で言うと湿度を「部屋に浮いてる目に見えない水」って言い換えてるとこ)、それを一般的な用語(上の例で言うと「湿度」)に置き直してあげるようにしています。そうすることでちょっとでも言葉を覚えてくれればっていう親心です。

あと、上の子は割といろんなことに興味を持って「○○ってなに?」から「それってどういうこと」と興味が次々に増えていくから良いのですが、下の子は「○○ってなに?」に「△△だよ」というと(理解してなくても)「ふーーん」と答えるタイプなので危険。好奇心旺盛なタイプではない&勉強的なことにも興味がないタイプのようなので、これからの学校ライフで苦労しそう(親が)。

おわりに

というわけで「幼稚園児に教えるように」というのは、思っているより根気・根気・根気が必要です。