福利厚生がしっかりとした大企業に働いている人たちが、結婚して悩むことの一つに「社宅に入るか自分で調達するか」というものがあります。
我が家は会社の社宅に3年ほど住んでいました。40m2の2DKで、夫婦2人だけのときから息子が生まれてつたい歩きする頃まで住んでいました。
今回は、社宅って実際のところどうなんだと悩む若い企業戦士たちに私たちの経験をお伝えします。
立地と築年数がトレードオフ
それなりに歴史のある企業だと昔からそこに社宅があるってことで、普通だと億ションになるんじゃないかって立地にでーんと建ってたりします。
ただし、昔からあるので築年数が半端なく古いです。逆に最近できたキレイな社宅だと漏れなく郊外みたいなトレードオフがあります。
とはいえ、しっかりと管理されているので、何かが壊れたときなどは丁寧に対応してくれます。設備も古いだけで動きは問題ないです。
最初の3ヶ月、この3ヶ月我慢して住めば慣れます。そして慣れれば設備の新旧はまったく問題なくなります。
お金が湯水のように貯まる
ほんとに湯水のように貯まります。
私が住んでいた部屋は驚きの月1万円ちょいでした。バイクの駐車場並みです。管理費もこれまた驚きの500円ぽっきり。自転車の1日駐輪料金並みです。
それなりの大企業でそれなりのお給料を貰っているのに、家賃が月1万なんてボーナスステージはこの瞬間しかありません。
これ年収でいうと200万円分くらいのインパクトがあるんでなかろうか。新築マンションの見学で「賃貸で家賃払うよりローンのほうが・・・」なんて言われた後に我が家の家賃を言って苦笑いをさせるというゲームに以前ハマってました。
やっぱりキレイなマイホームに憧れる
(我が家もそうですが)多くの部屋は、若い夫婦が数年間社宅に住みお金を貯めてマイホームを買う、というローテーションで回転しています。
いくら家賃が安くてリッチな生活ができていても、やっぱりキレイな家への憧れは捨てきれないようです。私の住んでいた社宅は平均3〜5年程度ですかね。
我が家もその例に漏れず3年程度で退去しました。
次引っ越した時の感動が半端ない
3日間何も飲まず食べすで過ごした後に口にするものが何でも美味しいみたいな状態です。住居設備に関する感動の沸点がめちゃくちゃ下がっています。
マイホームを買った場合、人生で一番高い買い物なんだから満足度100%でなければ困りますが、その点社宅に住んでいれば満足度200%は確約されています。
掃除当番が面倒臭い
管理費が500円ということは、自分たちで共用部分を管理するということです。
3ヶ月に1回くらい共用部分の掃除当番が回ってきます。あと半年に一度大掃除もあります。マンションの理事も仕事がたくさんあるので人数多めですぐ回ってきます。
まぁなんでしょうね、やっぱり面倒臭いです。
電車が社員でいっぱい
社宅に住んでいると、同じ就業時間で同じ勤務先に生きている人たちなので、行動パターンが大体同じになってしまいます。
同じ車両の2割くらいは同じ会社じゃなかろうか、みたいなことがあります。四六時中会社を感じて生きている気がします。私みたいなコミュ障な人には割と辛かったりします。
おわりに
社宅に住むというのはお金を貯めるボーナスステージです。
ボーナスステージであると同時に劣悪(ちょっと言い過ぎ)な住環境でも生きていける力を身につけるための鍛錬の場です。ただ、慣れてしまえばどうってことないです。住めば都ってやつですね。
大企業の若手社員たちは、とりあえず社宅で生きるための蓄えをいっぱいして羽ばたいていけばいいと思います。