我が家の洗濯機は、息子が生まれるまで、妻が大学入学時に買った東芝製の容量が4.2kgのものを使っていました。
でも、息子が生まれて洗濯の量が2倍にも3倍にもなり、汚れも2倍3倍と頑固になってしまいました。そこで、洗濯機を買い替えたわけですが、そのときに悩んだのがドラム型か縦型かどっちが赤ちゃんの居る家庭にはいいのだろう、ということです。
今回は、そんな疑問に立ち向かって答えを出しましたので、その結果をご紹介します。
洗濯機の容量
まず、大まかな目安として一人あたり1日の洗濯物の量は1.5kgと考えるようです。家族が3人であれば1日4.5kg、4人ならば6kgです。
また、洗濯機の買い替えはおおよそ7~8年周期と考えます。
なので、次の買い替え時期となる7〜8年後までの家族構成を想定して容量を考えます。我が家は子どもが最大で3人いる想定で7.5kg以上である必要がありそうです。
なお、いまどきの洗濯機は、洗濯・脱水容量がドラム式で9〜10kg、縦型で5〜10kg、乾燥容量はドラム式・縦型ともに最大6kgです。
縦型とドラム式の違い
洗濯板での「こすり洗い手法」を電動にしたのが縦型洗濯機。タップリの水で洗剤を泡立て、衣類をこすり合わせて洗うので、泥や固形汚れもシッカリと落としてくれる。しかし、衣類をこすり合わせるために生地への負担がかかりやすい。
ドラム式洗濯機は、ドラムの回転や反転により洗濯物を上から下へ落として少ない水にたたきつけながら洗剤も泡立たせ、洗剤をしっかりと衣類へ浸透させて洗う。衣類同士のからまりやこすりあわせる事が少ないので、衣類への負担が軽い。少ない水、少ない洗剤で洗う事が出来るので、節水効果が高く、ランニングゴストも良い。
両方式の性能の比較がこちら。
洗浄力を重視、あるいは設置スペースに余裕がないなら縦型、それ以外の性能はドラム式となります。ただし、両方式の間で日常使っていく上で気にするような性能差はないようです。
価格面で見ると、洗濯容量が7.0kg〜のもので
- 全自動洗濯機(乾燥機能なし) 5万円〜7万円
- 縦型洗濯乾燥機 10万円〜15万円
- ドラム式洗濯乾燥機 13万円〜18万円
ぐらいな感じです。一方で、ランニングコストは
- 毎日1回洗濯のみをした場合:ドラム式のほうが縦型よりも年間で4,000円安い
- 毎日1回洗濯・乾燥した場合:ドラム式のほうが縦型よりも年間で17,000円安い
- 縦型で洗濯のみをした場合のランニングコスト(12,500円/年)とドラム式で洗濯・乾燥した場合のランニングコスト(14,200円/年)がほぼ同じ
とのこと。
以上のことから、乾燥機を頻繁に使うならイニシャルコストがかかってもランニングコストを抑えられるのでドラム式、洗浄力重視で乾燥機をあまり使わないなら縦型、乾燥機は絶対使わない自信があればイニシャルコストが半端なく安い全自動洗濯機、となります。
ちなみに乾燥をしたときの両方式のランニングコストの違いですが、ドラム式の方が節水なことに加え、仕組み的にいってドラム式は除湿機で乾かし、縦型はドライヤーで乾かしているようなものなので、その差が大きく出ています。
乾燥機の必要性
ここが一番の議論のしどころだと思います。ネットで調べてみても便利派と不要派で意見が真っ二つです。
乾燥機不要派の意見
乾燥機はあれば便利だが滅多に使わないので邪魔。
ドラム式もでかいので邪魔。
普通の洗濯機に風乾燥(これは冷風当ててぐるんぐるんして乾かしやすくするもので、お値段そんなに高くないです)機能付きのものでOK!
ドラムの乾燥機で子供の服乾かすと綿100%のものがほとんどなので、縮んで着れなくなりますよ…
ほかの方がおっしゃる通り、乾燥機を買うお金で服を余分に何枚か買い足すだけで絶対大丈夫です。ちなみにうちは、肌着は4枚くらいで過ごしてきましたよ。
乾燥機便利派の意見
しっかり乾いてふんわり仕上がるし赤ちゃん気持ちいいと思います。冬場だけでなく花粉の季節等外干し出来ない時や、梅雨時期も助かります。(おまけに干さなくていい分楽です)今の乾燥機はよくできていて、生地も傷みにくいし省エネで電気代も高くないですよ。
夫婦2人だけの時はほとんど使用しなかったけど、子どもが生まれてからは思いの外重宝。
だって梅雨時でもすぐに乾くし、子どもが布団にゲボ吐いたりそそうした時もシーツをチャッチャと洗ってすぐ乾燥。保育園のスモッグも軽く乾燥機かけて干せばシワにならず、夫のワイシャツも同様でアイロンいらず。
ここでの不要派の人たちの意見をざっと見ると、「自然乾燥で十分。服を買い足せば乾燥機買うよりお釣りが出るよ」という意見が多かったです。
一方、便利派の人たちは「梅雨時期どうするの?冬場どうするの?花粉の時期どうするの?乾燥機あると便利だよー」という意見が多かったです。まぁそら乾燥機があったほうが便利です。ドラム式なら電気代かからないですし。
これが大人だけの問題だったら梅雨がなんぼのもんじゃいと言って意地でも自然乾燥するところですが、赤ちゃんがいるとちょっと躊躇してしまいます。そこで少し目線を変えて、全自動洗濯機+除湿機の組み合わせを考えてみます。
除湿機の併用
まず、自然乾燥が難しい日が年間にどれだけあるかを考えます。
東京の年間平均降水日は113日らしいのでザクっと月に平均9.5日降ると計算します。花粉の時期を50日とすると、一年間に室内干しがベターな日が150日程度あります。除湿機を買って、この日だけ除湿機を使うとすると、
価格(イニシャルコスト):2万円
ランニングコスト:4,500円/年(下記サイトの情報を基に1回3時間で30円で計算)
扇風機・除湿機で洗濯物を乾かす場合の電気代知ってますか? - 文系プログラマによるTIPSブログ
となります。
これに先ほど示した全自動洗濯機とドラム型洗濯機のイニシャル・ランニングコストを合わせると
イニシャルコスト:
- 全自動洗濯機+除湿機 7〜9万円
- ドラム型洗濯乾燥機 10万〜15万円
ランニングコスト:
- 全自動洗濯機+除湿機 12,500円+4,500円=17,000円/年
- ドラム型洗濯乾燥機 14,200円/年
以上から7〜8年の買い替えサイクルを考えれば、全自動洗濯機+除湿機の組み合わせのほうがトータルでお得と言えそうです。夏・冬のエアコンを使う時期は扇風機と併用すれば洗濯物も乾くので、ランニングコストをもっと抑えることもできそう。
また、上記では冬場の除湿性能の高いデシカント方式の除湿機で試算していますが、梅雨時期・花粉時期に限定するなら省エネなコンプレッサー方式を採用して、ランニングコストをぐんと減らせます。
干すのって面倒くさい
乾燥機不要派が乗り越えるべきもう一つの壁がこれです。
確かに干さなくて済むっていうのは魅力的。特に共働きの家庭の場合、家事を効率的に済ますことが子どもと過ごす時間と直結します。まぁここら辺は各家庭の状況によりますね。
夫婦ともに残業が多いような家庭なら乾燥機は必須だろうし、比較的余裕があるなら朝出勤前に洗濯物を干すっていうのも苦は少なそう。
ちなみに我が家では今現在私が洗濯係で、大抵夜に洗濯しといて、朝干して出勤するという流れでやっています。
結論
我が家は、私が花粉症だし、コインランドリーも少し遠いので、乾燥機を全く無くすというのは躊躇する状況でした。かといって毎日乾燥機を使うほど激務な毎日は送っていないし、コストはできるだけ抑えたいので洗濯乾燥機は厳しい。
そういったわけで、我が家はシャープの全自動洗濯機+除湿機の組み合わせにしました。
これを購入してから2年経ちますが、特に不便を感じたことはありません。除湿機の出番が多い梅雨時でも電気代はそんなにかかりませんでした。夏場・冬場のエアコン代に比べれば、そんなに痛くないです。