我が家は4歳のお兄ちゃんと2歳の弟くんの兄弟との4人暮らし。今回は4歳児の目の話。
登場人物紹介
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兄:4歳9ヶ月 |
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弟くん:2歳6ヶ月 |
(*イラストはKaoさんに描いてもらいました。詳細はこの記事をご覧ください*)
4歳男児、今日も元気に騒いでいます
4歳も後半戦に入った上のお兄ちゃん。毎日毎日元気よく過ごしています。よく寝てよく遊んで、よく叫ぶ。元気が宜しいこと。
最近は2歳半の弟くんとの仲がより一層深まり、2人でイチャイチャ遊ぶ時間が増えてきました。そのおかげで、少しずつ育児も楽になってきたかも。下の子のイヤイヤがどうにもならないので、「楽」とは程遠いですが。
そんな4歳男児の夏ですが、3歳までの夏となんだか違うなぁって思う部分があります。
4歳になってすげぇ細かいところまでよく見えるようになった気がするのです。
いや、きっと3歳までも見えていたんですけど、この一年で爆発的に知識が増え、身の回りの現象を言語化できるようになったんですよ。
この夏のうだるような暑さの中を歩いていても「あっ、ミンミンゼミの鳴き声だ!」「これはクマゼミとアブラゼミかな!」とか「あ、ショウリョウバッタ!」「あ、モンシロチョウ!」とか大人もよく分からない知識を披露してくれていました。
それにしても4歳児、ホント細かいところによく気づく。わたしなんか言われても「えっどこどこ?」と認識できないような小さな虫とかでもすぐ気づきます。
かと思えば、「え、なんで見えてないの?」と目を疑うような信じられない凡ミスをすることも。その結果、弟に出し抜かれどっちが兄なのか分からない不毛な喧嘩になることも…。
そんなわけで、4歳児の都合のいい視力についてまとめてみます。
4歳児の都合のいい視力5選
草葉の影に潜むダンゴムシを根こそぎ見つける
なんで少年ってあんなにダンゴムシが好きなんですかね。
わたしも遠い記憶でダンゴムシをたくさん収集していた気もしますが、いま見ると単なる気持ち悪い虫。好き好んで探すようなものでは全くありません。
でもいいんですよ。普段生きていて特段遭遇することもないし。困ることもない。
そう思っていたんですが、なぜ4歳児はあんなにダンゴムシを何匹も何匹も見つけることができるんだ。
外に一歩出れば、もう一瞬で「あーっダンゴムシいたー!」て騒いでるし。まずもって、外に出て一歩目で屈むってどういうことや。お出かけのタイムスケジュールが一歩目から大雪崩やん。
2歳男児のほうもダンゴムシ好きですが、4歳児ほどの高精度なレーダーは持っていません。なので兄の後追いでダンゴムシを見つけては兄ときゃっきゃっ言ってます。
兄に乗る弟がいることで、予定の進まなさが倍倍増している気がします。二人でいるときの無敵感が眩しいよ。
木と同化するセミを一匹残らず見つける
この夏に増えた4歳児の特技。それは木と同化するセミを見つけること。
東京でもけたたましい鳴き声で存在感だけは半端ないセミさん。でもこれまた私が普段生きている中で木にとまっているセミを見かけることなんてありません。
もちろん積極的に探しもしないから見つからないんですが、きっと私の視界の外で鳴いているんだなって勝手に思ってました。
それがうちの4歳児。木にとまっているセミをめっちゃ見つけるんです。4歳児に捕捉される高さなので、私の手の届く高さです。え、こんな近くにいたの、君たち。
いや、息子に「あそこセミいる!」と指を差されても、パッと見ただけでは全然分かりません。よーく目を凝らして、”そこにいる”前提で探さないと見つからない。
見えます?見えないですよね?
なんで4歳児には見えるんだ…。
彼が超能力者ではないという仮定のもとで最も可能性の高い説は… まさか街路樹一本一本をセミがいる前提で凝視しているのか!?
あーだから道を歩くときフラフラしているんだね。
でもこの夏、この4歳児に感化されて、4歳児と道行く木を凝視する機会が増えたんですが、ホント結構ウジャウジャいるんですよ。そりゃあれだけ鳴いてりゃそれくらいいるだろうって気もしますが、一本につき3〜4匹いることもあるんですよ。
で、そんなセミ探しを4歳児とすれば当然…
こんな感じで持ち帰らされる。セミって捕まえると途端に弱るので、4歳を説得して早めにリリースするよう心掛けています。
新幹線の中で一瞬で通り過ぎる電車を寸分違わぬ正確さで見分ける
東京に住んでいるんで、東京の電車を一瞬で当てるのはまだ理解できる。うちの子電車好きだし。
でも図鑑でしか見たことがないような地方の特急を、音速に近いスピードで走る新幹線の車内で一瞬見かけただけで、すぐに見分けるっておかしくない?
動体視力もそうだし、脳内メモリの引き出しから取り出すスピードもおかしい。一人で早押しクイズでもしてんすか。
わたしの場合、過去にも乗ったことのある電車や特急の場合でも、「あーあれなんだったけー」と一瞬考え、そして一瞬で「まあいいか」と諦めてしまいます。
彼にとっては止まって見えるも同然なんだろうなぁきっと。
オモチャ箱の中にあるオモチャが見つからない
木と同化しているセミを見つけられるのに、なぜかオモチャ箱の中にあるオモチャは見つけ出せません。
図鑑でしか知らない特急すらも走る新幹線の車内から一瞬で見分けることができるのに、全く動かない家のリビングで目の前に落ちているオモチャに気づきません。
あんなに視力に優れているのに、家に散乱しているオモチャの中から目的のオモチャが見つけられないのはなんでなんだろう。
「◯◯がない!」と騒ぐので、探しに行ってみると、ほぼ目の前にあるとか、オモチャ箱のなかで一番目に付く場所にある、とか割と多いです。
ちなみにうちのママも同じように「◯◯がない!」と騒いだ上で、目の前にあったという事件が多いので、4歳児の特徴よりも血筋の可能性も否定できません。
弟におかずを盗られても気づかない
最近、ちょくちょく見かけるのがこれ。
あんまり良くないと分かりつつ、食事中にテレビを見せることが多いんですが、そのテレビに夢中になるあまり、手元がなおざりになることがあります。
そして、その隙を見逃さない食欲ボーイ(2歳)。
自分が好物のオカズが兄のお皿に残っていると、そーーっとテーブルに身を乗り出し、あっという間に奪っていくのです。ハイエナも驚く横取りっぷり!
そして、兄はそれに一切気づかない!草葉の陰に潜むダンゴムシは一匹残らず見つけては日の当たる場所にひきづりだすのに、目の前で盗られるオカズには全く気づかない!どういう目をしてるんだ!
ちなみに兄のオカズを口に入れた弟くんの顔を覗き込むと、「どうされました?」って白々しい顔をされています。ここまで堂々とされると、もう告発する気もなくなります。
おわりに
自分の興味のあるものはよく見え、そうでもないものはよく見えない。そんな都合のいい目を持つ4歳児。
そのダンスィぶりに呆れることも多いですが、あと数年もすればもっとしっかりしてこういう姿も見せなくなるかも、と思うとしっかり私の目に焼き付けておかなければと思うのでした。