我が家は4歳のお兄ちゃんと1歳の弟くんの兄弟との4人暮らし。今回は4歳&1歳半のきょうだい育児の極意について。
登場人物紹介
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兄:4歳1ヶ月 |
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弟くん:1歳9ヶ月 |
(*イラストはKaoさんに描いてもらいました。詳細はこの記事をご覧ください*)
4歳と1歳半の毎日は喧騒
4歳と1歳半。最近1歳半の弟くんが色んな自我に目覚め、色んなことへの不平不満を全身で表現することが増えました。ちょーっとでも気に入らないことがあると奇声をあげてアピールしてきます。
うちの弟くんは大人しくて扱いやすいことに定評があったのですが、最近はその面影はどこへやら。すっかりヤンチャっ子の仲間入りを果たしました。
まあね、うちには小さな怪獣がもう一匹住んでいるので、大人しいだけでは生きていけないんです。兄弟の関係はまさに弱肉強食。1歳半と言えど弱みを見せたら負けなのです。
それをこの1年半で十二分に理解をした弟くんは、特に兄への対抗心をメラメラに燃やし、兄にはリアルに噛みついてでも張り合っています。
その一方で常にお互いへのリスペクト…というか羨望の感情も持っており、つまりは「お前の使ってるもので遊びたい」といういざこざをしょっちゅう起こしてます。もうこれホント不毛。だって奪い取った時点で満足して遊ばないんだもん。だってあっち叱ってもこっち叱っても全然響かないんだもん。
そんなわけで4歳・1歳半の日常は常に喧騒に包まれています。
4歳&1歳半の兄弟子育ての極意は「褒めて動かす」
そんな日々イザコザに囲まれた生活をするなかで、ついに私は見つました。そう、ぎゃーぎゃー騒がしい男子2人をまとめて上手い具合に動かす方法を。
兄を褒めて弟を動かす
使用例:
パ)わーーっ、お兄ちゃんおっきなお口でご飯食べれてすごいねーーっ!あんな大きなお口で食べてくれたらご飯もさぞかし幸せだろうなぁ〜
兄)(これでもかってくらいのドヤ顔でご飯を頬張る)
パ)(チラッと弟くんを見て、さりげなく弟くんのスプーンにご飯をたっぷりのせておく)
弟)(目の前にご飯がこんもりのったスプーンがあることに気づく)
弟)あーーーっ、うっ(ご飯を食べる擬音を自分で発しながら食べている)
弟を褒めて兄を動かす
使用例:
パ)わーーーっ、弟くんスプーンに上手におかずをのせて食べているねーっ すごーいっ!
弟)あーーーっ、うっ(ホントにこんな風に言いながらご飯を食べる)
弟)あーーーっ、うっ(一度調子に乗るとしばらくは乗ったままになってくれる)
パ)(お兄ちゃんを笑顔でじっと見つめる)
兄)ねえねえ見て見て。ボクもいっぱい食べられるよっ!
以下、兄を褒めて弟を動かすに戻る。
叱っても知らんぷりなのに、褒めると張り合う
なんなんでしょうね。
いくら叱ってもあんまり響かないし、それこそ一方を叱っていても他方は我関せずで遊んでます。弟くんなんて、ワタシイッサイジダカラワカリマセーンみたいな態度を取ってきます。君が実は理解していることくらいお見通しなんだぜ。
それが一方を褒めると2人が張り合ってくるんです。こうなればこちらの思う壺。ボーナスタイムの始まりです。
弟くんはなぜか褒め言葉は理解をできるようで。なぜかね。お兄ちゃんを褒めると急にそそくさ動き出します。
あと1歳児に張り合う4歳児ってどうなのよと思わなくもないんですが、それでノッてくれるならもう何でもいいよというスタンスです。
褒めて動いてくれるんならいくらでも褒めてあげたいところなんですが、なかなか褒める場面を作ってくれないのがまたニクいんですよ。…叱ることはたくさんやらかすのにね。
でも大人的にも叱るのって疲れるので褒めて動いてくれるのは助かります。頭にカッカッと血をたぎらせて怒ってしまうのは大人も子どもも不幸なんです。歯の浮くような褒め言葉のほうが、上っ面の言葉だけどよっぽど幸せ。こんな風に半ば自分の精神安定のために褒め尽くしています。
おわりに
最近はホント二人仲良く遊ぶことも増えてきたし、お兄ちゃんが弟くんに優しく接する場面が多くなりました。成長だなぁ。
一方で、弟くんのほうはワザとお兄ちゃんのオモチャにちょっかいを出しては怒らせるというのを愉しむくらいの性悪ぶりを発揮しています。
そんな2人をそれぞれ押さえつけるのは至難の技。一石二鳥の誉め殺しでいっぺんに動かしてしまうのが賢い扱い方なんだと学んだのでした。
そんなに思う通りにいくのかって最初は思っていたんですが、やつらは思った以上に単細胞な生き物でした。