我が家は3歳のお兄ちゃんと1歳の弟くんの兄弟との4人暮らし。今回は3歳児と1年暮らしてみての感想みたいなもの。
登場人物紹介
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兄:3歳10ヶ月 |
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弟くん:1歳6ヶ月 兄の背中を追い、着実にやんちゃ化が進んでいる。今回は出番なし。 |
3歳がもうすぐ終わる兄
カメラにポーズを取ることも覚えた
もうすぐで4歳をお兄ちゃん。1年が早いなぁ。
3歳なりたてのときはまだ宇宙人感がありましたが、今や立派に人間の子どもです。意思疎通ができるってホント大事。弟くんは1歳ですが、意思疎通がうまくいかないのが辛い…。
1年前は、まだ保育園にも行ってなかったし、オムツも卒業できていなかった。イヤイヤ期の真っ最中でご飯もお着替えも1人ではやってくれなかったし、寝ているときだけが落ち着くことのできる瞬間でした。
子育てひろばや公園に行くと、お友達を突き飛ばしてしまわないか心配だったし、予想外な動きをするから外出中3メートルも離れると不安だったな。
それがこの1年でぜーんぶ克服してくれました。今やしっかり頼れるお兄ちゃんしてくれています。
ただただ毎日夢中で子育てしてるだけだけど、ちゃんと成長するもんなんですね。
3歳男児の特徴7選
そんな3歳との1年間。まだまだ名残惜しいことこの上ないですが、終わってしまうものはしょうがない。
せっかくなのでこの1年を通じて私が身にしみて学んだ、3歳男の子の特徴を紹介します。
イヤイヤに筋金が入る
振り返ってみれば、息子のイヤイヤ期のピークは2歳の後半から3歳にかけてだったと思います。
2歳までのイヤイヤと3歳のイヤイヤは正直全くの別物だと思います。2歳のイヤイヤはまだ宥める術があった。ぐっと我慢ができるレベルだった。
でも3歳児のイヤイヤはガッチで手の打ちようがない。一分の隙も見せない完璧なイヤイヤ。一度スイッチが入ってしまったら、何を言っても火に油。ひたすら終わることを神に祈るしかありません。
いやーホント終わってよかった。半年前の毎日白目を剥いていた頃に比べたら今の生活は平和そのものです。
ダンゴムシの存在の大きさといったら
ダンゴムシは積極的に探すスタイル
なんで男の子ってあんなにダンゴムシが好きなんでしょう。
たまたま見つけたら喜ぶ…というレベルなら理解可能なんですが、やつらは道を歩いていると積極的にダンゴムシを探しに行きます。そして見つけたら永遠に観察を続けます。
最終的には手のひらに乗せて、満面の笑みでママに見せつけてママが絶叫するというところまでが一連の流れです。まだダンゴムシだから笑って見てられますけどね。数年後が怖いです。
ストローは取り敢えず噛む
ストローは必ず噛みます。3次元な形状をしていたはずなのに、あっという間にきれーいな平面になっています。あれでよく吸えるなーと感心します。
噛むことに夢中になりすぎてジュースを飲むことを忘れて、そのまま残すことも多いです。それを「あんたが飲みたい言うたんやけどな…」と思いながら、潰れたストローを必死に噛み戻して残りを飲みます。
穴があったら取り敢えず入る
別に恥ずかしいことをしたからではありません。いやパオーン全開で走り回ったり、恥ずかしいことは山ほどしていますが、いかんせん本人に恥の自覚がありません。
でもなんででしょう。そこに手が通せるほどの穴があれば手を突っ込むし、そこに全身入れることのできるような穴があれば迷わず入ります。
しかも出ることができるかどうかまで考えないことが大半です。出られなくなってギャーッというパターンも多いです。
小さい穴があれば棒切れでつつくし、穴の大きさに関わらず彼にとって穴の向こう側は眩い星空のような夢の詰まった場所なんでしょうね。
公園での危険を顧みないアグレッシブな動きに見てるこっちがハラハラ
▼都心のオススメ公園▼
ごっこ遊びの設定が謎すぎる
最近よくやらされるごっこ遊びは、ブリオの木のレールで、3歳児は水色のTGV(フランスの新幹線の名前。ちなみにTGVと言っているけど実際はただの普通の木の車両)を動かし、私はそのTGVが脱線したときに出動する「きんきゅうじたいがはっせいしたらかけつけるしゅっぽっぽ」という役です。
息子くんの操るTGVは頻繁に脱線します。脱線に横転に、連結バラバラにそれはそれは大惨事が頻発します。
その緊急事態が発生するたびに、ソドーレスキューセンター(これはトーマスに出てくるレスキューチーム)から出発します。とりあえずは至急駆けつけ、「ちちんぷいぷいのぷーーい」と魔法をかければ許されるようです。
これを毎晩寝る前に延々とやられています。ま…うん…いいんだけどね。
寝相の悪さが命がけ
小さい子どもは寝相が悪いというのが相場になっています。
我が家の子ども達も例に漏れず信じられないアクロバティックな寝返りを縦横無尽に広げています。
私はもう全身をバキバキいわせながら無差別にやってくる寝返り攻撃に耐え忍ぶしかありません。
下の子の寝返りはまだ軽いからいいんですが、3歳児はもう立派な子ども。寝返りついでの裏拳がシャレになりません。これが急所に入ったらもう悶絶ものです。
狂気と優しさが同居している
3歳児とは何か。そう聞かれたら「狂気と優しさのハイブリット」と答えます。
2歳までの息子は狂気だけの男でした。狂ったように怒り、気が済むまで我が家を荒らしていく様子はまさにモンスターそのものだった。
3歳も終わりが近づいてきた今は、相変わらずの狂気ぶりを見せることもありますが、他の人への優しさを見せることも増えました。
弟くんに優しく接したり、大人たちを労ってくれたり。周りが大変そうにしていると良い子になってくれたり、そういう気を遣うことを覚えました。
大人として子どもに気を遣わせて…と思うところがないわけではないけど、実際問題気を遣ってもらえるとすげぇ助かる。特に最近は下の子がどんどんモンスター化しているので有難いです。
そしてね、弟くんに優しくする瞬間とか、パパママに優しくしてくれる瞬間は尋常じゃなく可愛く見えるんです。これが天使というヤツなんだな。
3歳児、それは狂気と優しさの間に生きる小さな天使です。
悪魔の3歳児?いやいや3歳児よ、よくぞここまで成長してくれた5選
やれイヤイヤ期や反抗期だとか、やれ魔の2歳児、悪魔の3歳児だとか、言うこと聞かない、手に負えない。3歳児を形容する言葉って相当エグいです。
このブログでも度々似たような表現を使ってしまっているんですが、ノンフィクションが売りのこのブログなので、多少デフォルメして大げさに書いている部分があるにしても、ほぼ真実です。
つまりは3歳児の言われようが酷いわけではなく、現実として3歳児の態度が酷いわけです。フォローしてあげたいけどフォローできる材料がない。
でも、でも、0〜2歳までの子どもに比べたらちゃんと成長してる部分もあります。これまで手間がかかっていたところがラクになったことだってあるのです。
また3歳も後半になればだいぶイヤイヤ色が薄まってきて、その賢者ぶりを垣間見ることも増えていきます。
そんな酷い言われようの3歳児育児で、ラクになったことも取り上げてみます。
我が家の3歳児と1歳児。パパの誕生日を我が物のように楽しむ。
トイレができる
まずはこれ。これとっても大きいです。
早い子だと2歳そこらでオムツが取れる子もいますが、だいたいは3歳までかかります。てか2歳でオムツ取れても頻尿でラクじゃないかも。
3歳でトイレがほぼ完璧にできるようになると、日々のお世話が格段にラクになります。
オムツを替えるってかなりの重労働だし、使用済みのオムツって場所を取る上に臭い臭い臭いで、捨てるのも大変。
ウンチを替えるときはお尻にべったり付いているのを丁寧に拭かなきゃならないけど、トイレで出来るようになると拭くのも楽チン。
外出するときもオムツセットを持たなくていいのでとっても身軽。
1歳半の弟くんはオムツ替えが嫌いで、毎回必死に取り押さえながら何とかオムツを交換している状況です。それが3歳児になれば「トイレ行ってきな〜」の一言で済むようになるんだから雲泥の差です。
ホントトイレに行けるようになって3割くらい育児が楽になった印象です。
身支度を1人でできる
これもホント助かってます。
きっと2歳の子でもお着替えくらいその気になればできるんですけど、やっぱり拙いんですよ。そこ首通すところだからってところから手を出したりね。できないと愚図るし←これが面倒なのよ。
1歳児はそもそも着替えを追いかけっこと勘違いしてるからいちいち疲れるし。
でも3歳になると(イヤイヤ発動で自発的にやってくれないことはあるにしても)、手際よくパッパッパッと着替えることができます。
自分のことを自分でやってくれると、その間大人は別の家事だったり下の子のお世話をすることができて、すごく効率的に家の中が回るんです。自分のことを自分でできるだけで立派な戦力なのです。
例えば朝の着替えだと…
3ヶ月前:
パ)さあ着替えようか〜
息)いやいやいやーーっ!
パ)えーー着替えようよー
息)きょうはパジャマなの!きがえないなの!
パ)着替えないとお外出られないよ〜、保育園に行けないよ〜
息)おそといかなくていいなの!ほいくえんもいかないなのーっ!
パ)・・・
今
パ)(着替えを床の上に並べておく)
息)ちゃんとまえをかくにんして着るなの〜
パ)(あまりの感動に涙が出そうになる)
例えば保育園に出発するときも…
3ヶ月前:
パ)さあ保育園行くよ〜
息)いや!いや!きょうはおやすみなの〜
パ)保育園の給食◯◯だよ〜美味しそうだね〜、ねえ行こうよ〜
息)いや!いや!きゅうしょく食べないーっ!
パ)頑張って保育園に行って、帰ってきたらゼリーあげよっか
息)帰ってきてからじゃないの!いま食べるなの!
パ)・・・
今:
パ)さあ保育園にい…
息子)(既にリュックを背負って靴履いて玄関前で待っている)
パ)準備が遅くてすみません。
こんな具合です。真面目に3ヶ月前に比べて10分くらい早く家を出ることができるようになりました。
自主的に弟くんの手を引く
夜のネンネも楽に
保育園でたらふくお昼寝をしてくるおかげで、夜なかなか眠たくならないという事態が発生しています。
それでも数ヶ月前に比べてだいぶ扱いやすくなっています。
2ヶ月前
パ)もう9時過ぎたからネンネしようか〜
息)まだ寝ないなのっ。動画見るなのっ。
パ)でもほら、もう寝ないと鬼がピンポーンしてくるよ
息)いやいyfcserimppufetuka
パ)ホントに鬼さん来ちゃうよ、いいの?
息)いやいsyhlopgdrjl
パ)(鬼から電話が掛かってくるアプリを立ち上げる)
鬼)困りましたねぇ、まだ寝ないのですか。お宅の住所を教えてください。
息)…ねるなのーーーっ
今
パ)(時計を指差して)ほら、時計を見てごらん。もう9時だね、ネンネしようか。
息)(時計を見て9時であることを認識)もう鬼さん来るなの
パ)そうだね〜。今ちょうど春日通りを歩いているかもね〜
息)鬼さん悪い子のところに来るんだよ〜 ◯◯くん良い子だからだいじょうぶ
パ)そうだね〜◯◯くん良い子だからネンネしようか?
息)ネンネするーっ
夜のネンネはいまだ結構苦労していますが、時計が読めるようになったのもあり、だいぶ聞き分けがよくなってきました。
ほんの最近まで良くないと思いつつ、鬼から電話が掛かってくるアプリで恐怖に訴えることも多かったのですが、そういえばここしばらく使ってない。
“約束”を守れる
これができるようになってお世話の大変さが半減しました。イヤイヤ期の終わりを一番に感じたのはこの「約束を守れるようになった」ことです。
約束と言っても大したものじゃありません。「この動画を観たらテレビお終いね」の類です。でもこの約束を2歳の息子は全く守ることができなかった。
動画終わる→テレビを消そうとする→猛反発でひっくり返る→\(^o^)/お手上げ〜
これが今や、例え1、2回おかわりが入ったとしても最終的には約束を守って、大人の指示に従ってくれるようになったんです。
言うことを聞いてくれるってすごーく尊いことです。もう一歩進んで自主的になってくれたら言うことなしなんですが、それは4歳以降のお楽しみに残しておこう。
待てる
「待て」と言ったら多少は待ってくれるようになりました。以前こんなエントリを書いたこともあり、私も出来うる限り息子を待たせることはしないよう心がけています。
それでも家事や下の子の相手をしているとどうしても後回しになることもあります。
2歳後半、3歳の前半くらいまでは、これが待てなかった。待てと言ってもギャンギャン泣き叫んでヤダヤダ言ってました。それが「待て」のあとには自分の望む未来が待っていることをだいぶ理解してくれるようになったのです。
そうそう、ダメなときは最初からダメって言うんです。待てというのは、今は手が離せないけどもう少ししたらその希望を叶えてあげるよってことなんです。
バス待ちの3歳児
3歳児との上手な接し方4選
そんな悪魔の3歳児と共に過ごしてきたこの1年。いくら鈍いパパでも1年もあれば地雷を避けて接することを覚えました。
そういうわけで悪魔の3歳との上手な接し方です。
終わりを伝えておく
何よりもこれ。テレビを見せるにしても、自由に遊ばせるにしても、いつ終わりになるかを予め伝えておきます。
まだ時計がうまく読めないので、あと5分とかあと10分といった伝え方ができないのが面倒ですが、「次で終わりだからね」と必ず伝えるようにしておきます。
事前予告もなしに急に終わりにすると、確実に騒動に発展します。そろそろ終わりにしようと言って終わった試しがありません。
終わりの予告も本当のデッドラインよりも余裕を持った時間でやることが大事です。
3歳ですからね、次で終わりって言っても多少のアンコールが入ってきます。このアンコールを許容できる余裕を作っておくことが大人の心の余裕にもつながります。
私ほどの上級者になると、終わりの時間から逆算をして見せる動画を誘導できるようになります。もう出発まで時間がないのに長い動画を観られても困るしね。いかに先を読み先手を取るかが3歳児と上手く接するコツです。
(*電車への乗車での姿勢がやたらに良い3歳児*)
不要なアクシデントを起こさない
小さい子って驚くほどアクシデントに弱いんです。アクシデントと言うほどでもないイレギュラーでさえ、少しでもいつもと違うとギャーギャー金切り声で発狂します。
毎日同じくらいの時間に起き、馴染みのご飯を食べ、いつもの道でいつもの保育園に行き…、みたいに1日をルーティン化すると安定して過ごしてくれます。
なので、こちら側としても無闇に変化を与えたりはしません。それこそ、ものすごく細かなこと(ご飯食べるのが先か着替えるのが先か、とか)でも、いつものルーティンで多少の非効率があってもルーティンを優先させています。結局それが近道なんです。
いつもと違うことをするなら絶対に事前に説明しておきます。これをしておかないと確実に大変な目に遭います。
あんまりやり過ぎると融通が利かない子になってしまいそうですが、まだ3歳の子にそれを求めるのは酷なので、今は出来るだけ変なことをしないよう気をつけてます。
あと話は変わりますが、3歳児は一旦ルーティンに入ってしまうとなかなかそれを変えることができません。例えば「保育園から帰る前にお友達と遊ぶ」というルーティンが出来上がってしまうと、急いでそれどころじゃないときも遊びたがります。
いま余裕があるからといって甘めに対応してると後々大変なことに発展するので、場面場面で最悪の事態を想像し、その事態を想定した普段の行動が重要となります。もはや防災対策ですよ。
飴と鞭じゃなくて、飴と飴
褒めると子どもの機嫌が良くなるっていうのもあるんですが、意外と自分の気持ちも明るくなる効果があります。
不思議なもので、大人の心が落ち着いてないと子どもも落ち着かないもんなですよ。そんな空気を読む力はなさそうなんだけどな。
あと褒めたほうが確実に子どもの心に響くことが分かりました。感情的に怒っても何一ついいことはない。火に油を注いで子どもはやらないし、自分はもっとイライラするし。
出来るだけ怒らないように先手を打ち、そして褒めれる時に目一杯褒める。
これが小さな子どもと接する極意です。
イヤイヤ期の頃は怒ってばっかりでしたが、改心して少しずつ褒める回数を増やしています。なんなら何もないところから褒めることも今ならできそう。
いつも褒めていると子どもが「褒め待ち」みたいに褒められるがためにお手伝いなどの良い子の振りをすることもあります。行き過ぎて親の顔色を伺うようになってしまうかもと思う部分はありますが、今のところはその辺大目に見ています。
そして最近は褒めるの最終形態だと思っている"褒めて動かす"も少しずつできるようになってきました。いわゆる豚もおだてりゃ木に登るってやつです。やってないのに褒めて、結果的にやらせるという最強の武器を手に入れつつあります。
ちなみに今まで褒め方をあまり意識していなかったんですが、先日このエントリを見て褒め方も気をつけなきゃと改善点を見つけたところです。
過程を褒める。
→「頭が良い」とほめられた子どもは次に易しい課題を、「頑張った」とほめられた子どもは次に難しい課題を選ぶことが多い。
子どもの扱いって難しいなぁ。
(*仲良くテレビ鑑賞*)
本気で相手をする
スマホ片手間にちょちょっと相手しようとするとすぐに愛想尽かされます。3歳児って厳しいんですよ。なので彼らを相手するときは基本それだけに専念するようにしています。
あと3歳児と遊んでいるとホント無茶振りが多くてスマホなんか見てられません。
3歳児の役の設定ってよく分からないんですよ。最近もいきなりプラキッズを持ってきて、「500タイプエヴァンゲリオンの車両を紹介する外国人になって」と言われてしまいました。まぢで意味不明や。
必死の試行錯誤で、ようやく息子が残酷な天使のテーゼを歌いたかったということが分かり、ハイテンションで曲紹介をする外人風の司会という役に落ち着きました。
これ、もし息子の思う通りにいかなかったら怒るんです。理不尽が過ぎないかい。自分はアクシデントを嫌うくせに付き合う大人はいつもアクシデント状態です。
こんなことも含めて、息子の一挙手一投足に目を凝らして真面目に対応することを心掛けています。ちゃんと遊んでくれると分かると他がズボラでもそれだけで信頼してくれます。
おわりに
もうすぐ3歳も終わってしまう上のお兄ちゃん。
ホントにあっという間で名残惜しいことこの上ないですが、もう一回やる?と聞かれたら遠慮するかも。
そんな大変で幸せな1年間をありがとう。