パパパッとパパ

パパ目線で伝える子育てのこと

大人の都合で子どもの未来を狭めている気がして、申し訳ない気持ちになった話

スポンサーリンク

息子は東京生まれ東京育ちになる予定です(厳密に言えば里帰り出産だったので、東京生まれではありませんが)

私自身は九州のど田舎で育ってきました。都会の子育てが実際どうなのかは今まさに経験中なので何とも言えませんが、幼児を育てるにあたっては自然が豊かな田舎で育てるほうが子どもにとってはいいと思っています。

現在やんちゃな2歳を謳歌中の息子ですが、自然(といっても緑豊かな公園レベルですが)に触れ合っているときの彼は、新しいトーマスのオモチャを買ってもらったかのような目の輝きを見せます。

f:id:Pikky:20170125002234j:image

(石の割れ目に興味津々な息子)

自然を前にすると全身を使ってそれを楽しむし、色んなことを学んでいるような気がします。驚くことに自然に触れ合っていると、体だけでなく心も発達していっているように見受けられるのです。

そこら辺に落ちてる葉っぱや枝を拾っては何かに見立てて遊んでいるし、流れる水も風に揺れる木々も息子にとっては不思議の塊です。いつも夢中で何かを考えながら遊んでいます。

一方で、家にあるのはいつものオモチャで、最近は遊び方も固定されてきています。子育てひろばに行っても同じです。いつもの手遊び歌にいつもテンションを上げていますが、笑顔が固定化されている感じは否めません(これはこれで大切ですが)。

東京にある大した自然でなくても、それでも自然はいつも表情を変えます。その表情の違いに息子はいつも目をキラキラさせています。

息子の反応を見ていると、やっぱりこの時期自然の中で学ぶことは多いんだろうなぁと素直に思います。

そんななか、こんなエントリを見た

いつも読ませてもらっているロクパパ(id:noahsartgallery)さんのブログです。

今は私と同じように東京でロクくんを育てていますが、子どものために仕事を辞めてフリーランスになり、義実家のある宮城の田舎に家族全員引っ越すそうです。

引っ越す理由の一番大きなウェイトが「子育て」というのが本当に驚きです。自然豊かな環境で、祖父母にも囲まれながら子育てをするんだから、ロクくんにとって悪いはずがありません。

ロクパパさんは元々絵の仕事もしていて、今後はそちらを本業にしていくとのこと。

それにしてもこの決断は本当にスゴいと思います。たとえ私にフリーランスで場所を選ばずに生きていける道があったとして、この選択ができたかといえばできないです。

私はこのエントリを見たときに、スラムダンクの沢北を思い出しました。沢北の父は、息子(とバスケ)のためにわざわざ裏庭にバスケットコートのある家に引っ越し、その結果日本一の山王工業で1年次からエースとなる息子が育った…ロクくんも将来そんな風になるのかな(妄想です)。

私はここまで子ども中心に生きていけない

私が東京で子育てをしている理由は、東京に職場があるからです。私が今の職場で働くために東京に住んでいます。

今後転職することがあっても、それは自分のキャリアのためだと思います。子育てのことを考えて、息子のことを考えて、大きな引っ越しを伴うような転職はたぶんしないです。たとえ、できたとしても。東京のほうが便利で退屈しないし、私にとっては住みやすいのです。

でも、子どものことだけを考えれば、東京のど真ん中でコンクリートの上を走らせるより、自然に近い田舎で子育てをしたほうが伸び伸び育つはずです。

我が家だって実家や義実家は田舎にあるし、自然に囲まれた子育てをしようと強く思えばいくらでもできる環境です。

今まで東京で子育てしていくことは当然の前提で考えていましたが、それが実は大人のワガママで子どもはそれに付き合わされている。

そう思うと「大人の都合で子どもに迷惑をかけている」という気がして、複雑な気持ちになってしまいました。

世の中には子どものことを思って、仕事を変え、住む場所を変える人がいるのに、私はそんなことをする能力もなければする気もないのです。

このご恩は普段の生活で返していこう

子どものために職や居住地を変える勇気も根性もない私なので、今のこの申し訳ない気持ちは今ある生活の中で返していくしかありません。

最近あまりの寒さにお出かけを身近で済ませてしまおうとか、散歩を短めに済ませてしまおうなんて邪な気持ちが私を覆っていましたが、気持ちを入れ替えました。明日から思う存分息子に付き合おう。眠たい寒いなんて言ってられない。もっと息子の好奇心をくすぐることをしてあげよう。

パパの役目は子どもに体験を提供すること。

最近赤ちゃん返りで絶賛ママ好きが加速している息子を見て、私が思うことです。

息子がママに感じている安心感には到底太刀打ちできませんが、せめて息子の遊園地的存在としてもっと息子の好奇心をメラメラに燃やしてあげたい。

父親として、遊園地的存在として、ロクパパさんの行動力には到底敵いませんが、それでも私にできる精いっぱいのアトラクションで楽しませてあげることが私が最低限やる「べき」役割です。

「べき」って言葉は好きじゃないんですが、でも事実として大人の都合が子どもの将来に影響しているのだから、もっと子育てに対して謙虚にならなきゃ。

おわりに

ロクパパさんのあまりに圧倒的なパパとしての眩しさに思わず目を背けそうになりました。

でも、子どもは父親を変えることは出来ません。私が平凡な父のせいで息子の未来が狭まってしまっていると思ったら、何だか息子に申し訳ない気持ちになりました。

それでも、東京にいても、どこにいても、私の心掛けと行動次第で息子の可能性を狭めず広げることができると信じて、息子に尽くそうと思います。

息子を育てるなんて上から目線じゃなくて、息子の成長を邪魔しないように、成長を加速させるように手助けをしていこう。

とにもかくにも、ほんとロクパパさんの決断を心より尊敬しているし、応援しております。