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パパ目線で伝える子育てのこと

数字で示す保活の大変さ*2016年度文京区

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社会問題にまでなった待機児童問題。我が家もその時流に乗ってしまい、保育園が決まらないまま4月を迎えました。

もう出尽くした感のあるこの話題ですが、当事者として2016年4月入園の保活がどれだけエゲツない競争だったかをまとめておきます。なお、文京区の認可保育園1歳児クラスの話です。

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85.7%

1歳児で入園できた子どものうち、両親共働き以上の指数だった割合

文京区は選考指数の高い順に優先的に決まっていきます。文京区民の両親共働きで新規申込の場合で25pt、さらに祖父母が遠方の場合に1pt加算、あたりが標準的な指数となると思います。

区のHPには、認可保育園の各園に入園できた子どもの最低指数が公開されており、1歳児の場合、最低指数が27pt以上だった園の定員の合計が全体の85.3%を占めていました。

つまり、1歳児の10人に8人以上が両親共働きだけでなく、育休を切り上げて認証に預けるなどの何らかの保活により点数を稼いでいたということです。

なお、この計算は各園の最低指数のポイントでその園の定員全員が入れたと仮定しています。ですが現実は当然そうでなく、その園にその最低指数で入ることができたのはほんの一部のはずなので、実際には26pt(共働きで祖父母遠方でつく指数)の家庭が入れた割合はもっと低いはずです。

これが0歳児になると、最低が27pt以上となる園は全体の11.7%であり、だいたいの園が26ptでも入ってる子どもがいるという状況です。0歳児と1歳児とで雲泥の差があります。4月生まれ・5月生まれはほんとそれだけで親孝行です。

http://www.flickr.com/photos/53494098@N06/6351335829

photo by naohisa1971

1.21倍

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2014年度と比較した2015年度の申し込み数

2014年度に1歳児クラスの認可保育園を申し込んだのは2424件で、2015年度は2953件です(文京区は第5希望まで希望の園を書けるので、実際の人数は大体これの1/5です)。

激増ですね。

募集人数も254名から288名で1.1倍程度増えてはいるんですが、それ以上の加速度で申請数が増えています。件数を単純に5で割って実際の人数を概算すると、

  • 申し込み数:485人(2014年度)→591人(2015年度)
  • 定員:288人(2014年度)→312人(2015年度)

となります。

数字には出ない潜在的な待機児童がたくさんいる、という話をよく聞きますが、この結果を見ると本当にその通りだと分かります。

文京区は待機児童対策として臨時の保育園を開園しましたが、結果的には焼石に水だったようです。1歳児だけで200人以上の待機児童がいるわけですしね。

我が家ももちろんこの臨時保育園に申請を出しましたが、両親フルタイムの祖父母遠方26ptで落ちました。

10/225

お茶の水女子認定こども園の定員と応募人数です。

定員10名のところに225名応募が集まっていました。

倍率なんと22倍!(第5希望まで園を書けるので、純粋な倍率ではありません)

ちなみに入園の最低指数は29pt。フルタイム共働きで、かつ半年以上認証や認可外に預けて待機児童認定を受けても28ptなので、もはやひとり親とか生活保護レベルじゃないと入れなかったことになります。

この記事によると、お茶の水女子認定こども園に入るためにわざわざ引っ越してくる人もいて、その人たちが認定こども園の近所の保育園も併願するから、認定こども園の近所の保育園も入りにくくなっているとか。恐るべしお茶の水ブランド・・・そして迷惑・・・。

おわりに

保育園自体は増えているので、行政も懸命に対策を講じているんだとは思います。安倍さんも頑張るとは言っていますが、今年のこの状況が来年劇的に良くなるとは到底思えません。

個人的には0歳から保育園に預けるのが常識となってるこの状況は、子どもに可哀想だなぁと思います。

他人事のように書いてますが、我が家も絶賛待機児童中・・・。