先日、購入した新築マンションの内覧会に行ってきました。
多分、だいたいの人は一生に一度あるかないかのイベント。数千万〜億くらいの商品の納品チェックという超重要イベントなのに、ネットに転がってる情報が少なくて四苦八苦しました。
というわけで、少しでも誰かの参考になればと当日の様子をご報告します。我が家は自分たちで設備チェックもしたので、その方法にも触れます。
ちなみにディベロッパーは準大手くらいのとこです。多分ディベロッパーによってマチマチだと思うので、あくまで参考程度ですね。
内覧会はお祭りじゃない
内覧会は残代金を支払う前に行う、物件チェックの最終関門。
別の言い方をすれば、残代金を支払う前に物件の仕上がり状態をチェックし、この状態で引き渡しを受けることを承認する、ということなのです。
内覧会とは実際に住む前の検品という意味合いがあります。決してお祭り騒ぎをするときではありません。。
どんなに精度の高いシステムでも不良品は必ず発生します。自分がババを引かないとも限らないので、しっかりチェックしないといけないです。
専門家の立会いを依頼するかどうか
調べる限り、頼めるものなら頼んだほうがよさそうです。
数千万の買い物をして、その最終チェックに素人が丸腰で臨むのが望ましくないというのは確かにその通りだと思います。価格的には最大手のさくら事務所で4万円程度、もう少し安いところもあるようです。
不要派の考え方としては、躯体の状態や配管・配線の状況などがチェックするわけでなく、表面的な仕上げ具合をチェックするだけなので、素人でもちゃんと準備すればなんとかなるというものです。
我が家は、業者に頼まず自分たちでやることにしました。
お金をケチるわけではないですが、仕上げのチェックということならば実際に住む自分の手でやろうかしら、と考えました。
セルフチェックの方法
ぶっつけ本番で臨まない
まず、一番大切な心構えです。
大体の物事は事前の準備量がその成果を決めます。私の場合、チェック事項をまとめておくだけでなく、内覧会に行く前に今住んでいる家で一通り予行演習をしていきました。
幸いにして色々ボロのある家に住んでいたので、こういう状態だったらアウトだな・・・というのを事前に想定することができました。予行演習のおかげで当日とてもスムーズに動くことができました。
チェックの基本
基本は実際に住むことを想定しながらチェックすることです。
実際住むにあたって動かすものは全て動かしてみる。使うものは全て使ってみる。例えば全ての扉は開け閉めして動きを確認するなど。
主な確認事項は以下の通り。
- 間取り図と相違ないか確認
- 水平垂直精度の確認
- 動作確認
- 固定状態確認
- 給排水設備から水漏れがないか確認
- 吸排気設備が正常に動いているか確認
スライドで見る!3分でわかる新築内覧会チェックのコツ | ホームインスペクション・徹底ガイド
持っていったもの
- メジャー
- 水平器
- 懐中電灯
- カメラ(iphone)
- 図面
- スリッパ
- 付箋・ペン
これらを持っていきました。実際に臨んでみて、ここに挙げたもので十分だったと思います。水平器だけ手元になかったので以下の製品を買いました。
チェック内容
ここに載せるにはちょっと量が多いので、参考にしたページのみ載せます。
「内覧会」でGoogle検索すると1番目と2番目に出てくるものです。ここに出てくるチェック項目を自分でExcel表にまとめ直しプリントしたものを持っていきました。
色々とチェック項目を調べたのですが、結局はどこのページも似たようなことを言っており、上記の2サイトの内容を網羅すれば大丈夫だろうという結論になりました。
見逃しやすい不具合
見逃しやすい不具合は床下など隠れているところと、コンセント未設置のようなあるはずのものがないというもの。図面との整合性チェックが大事。
私は当日図面とにらめっこしながら一つ一つチェックしていきました。
当日のスケジュール
ここからは内覧会当日の様子です。
- 11:30
マンション到着。到着後すぐ、ディベロッパーの担当者からオートロックの説明を受ける。デベの担当は、これまで相手してくれた人でなく初対面の人でした。 - 11:35
部屋に入室。デベ側は、デベ担当者、施工業者担当者、インテリアコーディネーターの3名体制。
デベの担当より部屋の設備について一通り説明される。その後、ディスポーザーのメーカー、浄水器のメーカーの担当者がやってきて、それぞれ使い方等を説明。最後にインテリアオプションの説明。 - 12:00
インテリアオプションの説明まで終わった段階で、施工担当者のみ残して他は退室。ここから私達のチェック開始。 - 12:00
フロアコーティングの人来る(事前にこちらが手配)。
フローリングの様子を見て、コーティング可能かどうかと見積もりを出してくれる - 12:30
カーテン業者来る(事前にこちらが手配)。嫁さんが対応し、パパはチェックを続ける - 14:00くらい
とりあえずチェック終わる。細かい汚れ・キズは目をつむり、指摘数は10箇所程度。 - 14:00
エントランスロビーに行き、メールボックス・駐輪場の説明を受ける - 14:10
ダスキンの説明を受ける - 14:15
とりあえず終わる。この後、部屋に戻り家具家電設置用に色々採寸した。 - 14:30
退散
チェックの様子
息子をママに任せ、パパが全体的なチェックをしました。施工業者の方は、私の後を付いてきて、たまに補足説明してくれるっていう感じでした。
ちなみに事前にスリッパとメジャーを持ってくるよう言われてましたが、スリッパはあちらさんもいっぱい用意してくれてました。あと図面と指摘事項用のマスキングテープも持っていました。
なお、主な指摘事項はこんな感じでした。
壁の汚れで気になったもの。
壁の汚れで気になったもの②
ベランダの壁のひび割れ。これは多分あかんやつ。
内覧会と小さい子ども
お昼寝の時間帯だったにも関わらず、終始ご機嫌だった息子。あちこちで仁王立ちを披露し、あちこち舐めまわしてマーキングし、施工業者のおっちゃん・カーテン屋のおっちゃんに愛想振りまいてました。
息子を連れていってみての感想は、可能であれば内覧会のときはじじばばに任せるほうが良かったです。あるいは業者に頼んでチェックしてもらうか。
実質1人は面倒を見ないといけないので、チェックの戦力不足は否めないです。1人だとやはり時間がかかります。。息子がいるから早くしたいのに、息子がいるから遅々として終わらないという矛盾が生じてしまいます。
おわりに
内覧会で自分で設備チェックをする場合、一番大事なのは事前の準備です。
予行演習は何度でもしておくべきだと思います。人生で一番高い買い物なんだから、それ相応の労力は必要ですね。
(2017年1月追記)
その後実際に住んでみて1年点検等がありましたが、その際にキッチンで不具合が見つかりました。具体的には、シンクと引き出しの間に少し空間が空いていたのですが、本来はそこにパーツを挿しているべきところでした(画像がなくてすみません)。
私もこういうものかと思っていて、言われなければ気づきませんでした(点検に来たおじさんが見つけてくれた)。こういった細かな備品類は図面には書かれていないし、内覧会時に素人だけで見つけるのは至難の業であったな、という印象です。
内覧会をプロに頼むというのも大事ですが、その後の1年点検・2年点検の体制がしっかりしているかも確認しておいた方がいいと思います。