私は九州のド田舎で育ち(最寄のコンビニまで車で10分。最寄りの駅まで車で20分。最寄りの駅から発車する電車が1時間半に1本)、今は東京で働いています。
妻と同郷というわけでもないので、余程のことがない限り、息子は東京生まれ東京育ちになります。
都会での子育てってどうなんだろう?田舎で育てるのと都会で育てるのだったらどっちのほうがいいんだろう、とふと疑問に思いました。
都会で育ったことはありませんが、田舎の中の田舎で育った経験はあるので、田舎での子育てのメリット・デメリットを経験談から挙げていきます。
メリット:親が忙しくない
田舎は極端にいえば公務員か自営業しかいないので、定時あがりか就業時間という概念がない大人が多いです。
なのでアフター5は子どもと一緒に過ごすというのが当たり前だったりします。我が家も自営業だったので、晩御飯は家族全員で食べるというのが当たり前でした。
都会でサラリーマンをしているとブラック企業でなくとも平均20時退社みたいな人はザラで、通勤に1時間みたいな人もザラだと思うので、やっぱり子どもと過ごす時間は少なくなりますよね。
メリット:地域のつながりが強い
都会と比べると地域のつながりが強いのは間違いないです。前述しましたが自営業か公務員しかいないので、地域の人々のつながりで生計を立てています。
そういうところなので、よく知らない近所のおっさんに話しかけられるみたいなことはしょっちゅうありました。都会でそんなことしたら完全に不審者扱いですね。自分に関係する大人以外と話すというのは結構コミュ力が必要だと思います。ま、私は人見知りでそれは苦痛でしたけど。
メリット:子どもも忙しくない
塾とかないからね。もちろんスポーツとか書道・ピアノみたいな習い事をしている人はたくさんいましたが、せいぜい週2〜3日なので、放課後遊び倒すみたいなことをたくさんした思い出があります。総じてのんびりしていたと思います。
デメリット:学習環境は良くない
塾とかないからね。あと公立の学校しかないので、基本勉強ができない子どもに合わせてのんびり授業が進んでいきます。
というよりできる子からみれば学校で習う内容は教科書を見れば理解できることなので、学校は退屈です。
ちなみに何を隠そう私は地元ではずっと一番勉強ができた子どもでしたが、かといって東大とか京大とかに行けたわけではありません。勉強しなくたってずっと一番だったので、あまり力を入れて勉強をしてこなかったからです。
私自身もう少し意識を高く持って勉強しておけば、もっと上位の未来になっていたと思います。ま、上位の未来が幸せな未来と限らないのが難しいところですが。
デメリット:競争がない
子どもの数が少ないので、とんでもなくできる人がいる確率も低くなります。
子ども自身で高い志を持って孤高に自分を伸ばすみたいなことを期待するのはさすがに無茶で、やっぱり子どもはライバルがいて切磋琢磨してなんぼです。そのライバルがどんぐりの背比べになってしまうと宝を腐らせてしまうかも。
デメリット:都会に憧れる
田舎の子どもはほぼほぼ都会に憧れています。都会に住みたいなーって思っています。
それ自体はどうでもいいことなんですが、いつの間にか「都会に住む」ことを目指すようになります。東京に出てから自分のやりたいことを探す、的な。要は視野が狭くなります。
東京や大阪に住んでいれば外国人と会うことは珍しくないし、海外旅行も頻繁に行くようになります。小さいうちから子どもに留学させる家庭もいるし、帰国子女もたくさんいます。
でも田舎だとみんな自営業か公務員で帰国子女なんていないし、旅行先は東京か大阪です。子どもを海外に、なんて考えも及びません。その結果、平均的に志が低めになってしまう傾向があると思います。
まとめ
大人が子どもを育てやすい環境として田舎はアリだと思いますが、子どもが成長する環境とは言い難いと思います。
地元の友達を見ても、みんな面白くて朗らかでいいヤツばっかりですが、みんな生活は苦しそうです汗